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ビタミンD の働きと作用

ビタミンD の働きと作用 についての詳細です。ビタミンD は、カルシウム吸収のために必要な栄養素ですが、その働きは単にそのことだけでなく、太陽の光が皮膚に当たって、ビタミンDが活性化されるところに大きな効果があります。

ビタミンD の働きと作用 紫外線

ビタミンD の働きと作用 乳幼児の発育に必須のビタミンD

ビタミンDは、体内でつくられ、あるいは食物から摂取されて小腸から吸収され、どちらもいったんは肝臓に集められます。

次に腎臓に移って少しずつ活性化され、活性型の ビタミンD に変わります。これが小腸で食物からカルシウムやリンの吸収を助け、骨へ運びます。このように、 ビタミンD は、骨の発育に大切な栄養素ですが、不足すると、骨の形成に異常が生じ影響がでてきます。

とくに注意しなければならないのは、乳幼児の骨の発育です。生後2ヶ月から2歳くらいまでは「くる病」にかかりやすいからです。

ビタミンD は、母乳にも牛乳にも含まれてはいません。
日光の中の紫外線が、皮膚で ビタミンD をつくります。乳幼児に日光浴が必要なのは、このような理由からです。

また、ビタミンDは、脂肪の中に含まれているほうが吸収率がよいこともわかっています。したがって、幼児や子どもの骨の形成不良では、日光を十分に浴びているか、ビタミンDの不足などを疑ってみる必要があります。

大人にも必要な ビタミンD

ビタミンD は、カルシウム吸収のために必要な栄養素ですが、その働きは単にそのことだけでなく、太陽の光が皮膚に当たって、 ビタミンD が活性化されるところに大きな効果があります。

つまり、 ビタミンD は、太陽の光でその化学反応を活発にし、結果としてカルシウムの運搬役として作用することにあるのです。

こうして運ばれたカルシウムは、小腸壁を通って血液の中にもカルシウムを導きます。太陽光線によって活性化された ビタミンD は、リンの吸収にも役立つばかりか、その他のホルモン類とともに、体内でのカルシウムの分配を調整する働きも行います。ですから、カルシウムは単に成長期の子どもだけではなく、大人にとっても重要なものといえます。

カルシウム吸収には、ビタミンDが必須

人の細胞は、一生を通じてつねに入れ替わっています。そのたびにカルシウムは血液中に放出され、体外に排泄されていきます。そこであらたにカルシウムを補給しなければなりません。

このとき、 ビタミンD の助けがどうしても必要となります。
もし ビタミンD が欠乏すると、ほかの栄養素をどんなに摂取していたとしても、必要なカルシウムは不足したままです。

そんな状態が続くようになると、骨がやわらかくなる病気の骨軟化症や、さらには骨のカルシウムが少なくなり、骨がすかすかの折れやすくなる骨粗繋症などをおこします。

骨のカルシウム不足を防ぐには、カルシウムの摂取と同時に、カルシウムの吸収をよくしなければなりません。
骨の代謝には、 ビタミンD とビタミンKが作用します。ふだんから ビタミンD 食品をとり、皮膚を太陽にさらすことは、骨の正常な発育や強化に役立ちます。

とくに年配者には、日光浴がぜひとも必要です。天気のいい日には散歩をして足腰をきたえるとともに、十分に太陽光線を浴びたいものです。

肝機能も活性化させる ビタミンD

ビタミンD は、肝臓や腎臓を経て活性型になりますが、もし、肝臓や腎臓に障害がある場合にはどうすればよいのでしょうか。

肝臓や腎臓に障害があると酵素が十分に働かず、ビタミンDは、活性型にはなりません。こうなると、いくら食べ物からDをとっても何にもならないことになります。
結果的にはビタミンD 不足となって、骨や歯に異常があらわれてきます。
肝臓と腎臓のうち、とくに問題なのは腎臓のほうです。肝障害の場合、軽ければ ビタミンD を活性化する働きはそれほど衰えませんが、腎臓に障害がある場合、たとえば慢性の腎不全ではほとんど活性化されることはありません。

では、このような人はどうすればよいのでしょうか?
そこで考えられたのが、 ビタミンD をはじめから活性化して投与する方法です。これなら腎臓での活性化の行程を経なくても、十分に働きます。

現在ではこの方法で腎不全の患者も、 ビタミンD を十分に補給できるようになりました。ただし、 ビタミンD のとりすぎは過剰症になる心配もありますから、医師と相談して投与量を調節します。

ことに ビタミンD はホルモンに関係していますから、多量に摂取すると副甲状腺ホルモンの分泌をうながし、かえって骨を山弱くしてしまいます。全くの逆効果になる可能性があるので注意します。

特に ビタミンD が多く含まれる食品は、かつお、本まぐろ、塩サバ、いわし、かじきなどです。

ビタミンD がたくさん含まれる食品

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