髪を美しく健康に保つビタミン はどのようなビタミンを摂ればいいのでしょうか?髪の毛を美しく維持するためのビタミンを紹介します。
髪を美しく健康に保つビタミン 健康のバロメーターとなる髪
美しい髪は、女性にとっては永遠の願いであって、男性にとってもあこがれの的。男女ともに自分が考える以上に髪の毛への関心は高いものです。
私たちの体と健康は、食べたものからの栄養で維持されています。健康状態があまり良くないときには髪がパサパサしていてまとまりにくいし、健康なときにはツヤツヤの美しい髪です。このことから、健康と髪のツヤには密接な関係があることがわかると思います。
髪のツヤを美しく保ちたいと思うなら、シャンプーやトリートメントに気をつかうことも大事ですが、それより、まずは体の中から健康になるように考えることが大切です。
それには、やはり毎日の食事が関係してきます。健康を維持するための食事の中でも、特に、健康な髪に必要な栄養を摂りたいものです。
髪はイオウを含んだタンパク質で成りたっているので、まずは、これをじゅうぶんに摂ることです。ほかには、体や髪の新陳代謝を促す ビタミンB群 、甲状腺の働きを高め髪の発育を活発にする ヨード 、血行を良くして老化を防ぐ リノール酸 や、それに含まれる ビタミンE もたくさん摂るようにしましょう。
また、髪にツヤを与えてくれる カルシウム や、ツヤもコシも与えてくれる コンドロイチン も摂ると良いでしょう。
もうひとつ重要なことがあって、それは腎臓の働きを高めることです。これは、髪の栄養には欠かせません。なぜかというと、腎臓には血液を浄化する機能があるからです。血液は栄養を運んでいるので、常にきれいな血液でなければ栄養が髪まで届かないのです。ですから、過剰な負担が腎臓にかからないよう気をつけていましょう。
健康な髪をつくる栄養素
健康な髪に必要な栄養素が含まれる身近な食べものを、いくつかあげます。まず、髪の主成分である イオウ を含む タンパク質 を摂るには、 鶏がらスープ が良いです。 鶏がらスープ には、疲れをやわらげる作用があります。疲れがたまっている時や精神的なストレスを抱えている時、髪がパサついている時に効果的です。 スープ には、緑黄色野菜、海藻類、タンパク質など髪に良い食材を煮込んで食べましょう。
疲労があると体が正常に働かなくなるし、髪にも良くありません。疲労回復のためには、 黒ごま がおすすめです。 ごま は、老化防止にもはたらきます。ごまには良質のタンパク質が含まれ、ほかにも ビタミンE を含む リノール酸 、 カルシウム 、ビタミンB1やビタミンB2、 鉄 、 リン なども豊富に含まれています。
ビタミンEは血行を良くして髪に栄養を送り、ビタミンB群は新陳代謝を助けます。
海藻類 を食べると髪がフサフサになる、という話しを聞いたことがあるでしょうか。 海藻類 には ヨード が豊富なのですが、これは甲状腺から分泌されるホルモンの主成分で、髪の発育を盛んにします。この ヨード を多く含んでいるのが 昆布 というわけです。
また、玄米 も髪のために良い食品です。玄米 には セレニウム という ミネラル が含まれていますが、 セレニウム は髪の成分でもあり、メラニン色素をつくるのに不可欠な栄養素です。黒々とした美しい髪を保ちたいなら、玄米を食べると良いでしょう。
食事で円形脱毛症が防げる
円形脱毛症を知っているでしょうか。これは文字どおり、髪の一部分だけが丸くはげてしまう状態をいいます。
まず1円玉くらいのはげができ、それが2つや3つになってくっついて面積が広がり、こぶしくらいになることがあります。
円形脱毛症の原因は、 ストレス です。 ストレス が交感神経を緊張させ、頭皮の毛細血管が収縮して毛根に栄養が送られなくなり、髪が抜けやすくなるのです。
逆に、抜けた後の毛細血管の循環が良くなれば、髪がまた生えてくるということになります。
治すには、ストレスを解消することが大切だし、円形脱毛症になったことを気にして二次的なストレスを起こさないことも大切です。また、予防するには食事が関係してきます。
血行を良くするには緑黄色野菜を
まずは、毛細血管の血行を良くするために、 ビタミンA やビタミンP、 ビタミンE 、EPA(エイコサペンタエン酸)を含む食品を積極的に摂りましょう。
ビタミンAを多く含む食品には、にんじんやかぼちゃ、ほうれん草、小松菜、春菊といった青菜などがあります。
ビタミンPというのはあまり馴染みがないかもしれませんが、ビタミンPはビタミン様物質で、みかんやキンカンなど柑橘類の皮の油成部分やスジに含まれていて、毛細血管を強くしたり、末梢血管の血行を良くする効果があるのです。
発毛を促進するには、EPA(エイコサペンタエン酸)をたくさん摂ると良いです。
アジ、イワシ、サバ、サンマなど背の青い魚には EPA が豊富に含まれています。新鮮なものを刺身や焼き魚で食べるのがおすすめです。
EPA (エイコサペンタエン酸)や DHA (ドコサヘキサエン酸)という魚の油の脂肪酸ですが、これらをしのぐ新型の脂肪酸が発見され注目を集めています。それは、 DPA (ドコサペンタエン酸)と呼ばれる魚油の一種です。