食事のポイント

ビタミンAをしっかり食事で摂りたい

ビタミンAをしっかり食事で摂りたい 時にどんな食材を積極的に摂ったらいいのでしょうか?

ビタミンAをしっかり食事で摂りたい 良質のたんぱく質と一緒に摂取

ビタミンAをしっかり食事で摂りたい

ビタミンAをしっかり食事で摂りたい

ビタミンA は、動物性のレチノールばかりでなく、植物性のカロチンも組み合わせてとるようにするのがポイントです。ビタミンAを効率よくとるには、良質のタンパク質も十分にとることが必要です。

タンパク質の不足は、 ビタミンA の効果的な吸収を妨げ、全身に行きわたらなくしてしまいます。

ビタミンA が効率よくとれる食品は、なんといっても干しヤツメウナギがおすすめですが、鶏、豚、牛などのレバーでもかまいません。これらは、毎日少しずつ食べるか、1 週間に1回を目安に食べるようにしたい食品です。

ビタミンA の宝庫である「ヤツメウナギのかば焼き」

ウナギは、スタミナがつく食品として定番ですが、 ビタミンA を大量に含む食品です。中でもヤツメウナギの含有量はほかのウナギの8倍もあります。
夜になるとものが見えにくくなったり、目が乾いてきてしまって痛みが出てくるなどの夜盲症には、おすすめの食品です。

ビタミンAを豊富に含む食品一覧

  • 干しヤツメウナギ
  • 鶏レバー
  • 豚レバー
  • 牛レバー
  • アンコウのきも
  • アマノリ干しのり
  • アマノリ焼きのり
  • 干し岩のり
  • しそ葉
  • 乾燥わかめ
  • パセリ

カロチンを豊富に含むにんじん

ニンジンは、 ビタミンA と同じ効力を持つカロチンをたっぶり含んでいます。
とくに注目されてきているのが、カロチンをはじめ、 ビタミンB2 や葉酸といった栄養素に、ガンを防ぐ働きがあるということです。

ビタミンA には、体内で行われる酸化や物質の変形などを抑制し、ガンに対抗できる体をつくつてくれるといわれています。カロチンは吸収があまりよくありませんが、油を使って調理することで、吸収率が高まります。

生で食べたときの約60% も吸収率がよくなりますから、生ジュースにして飲むよりも、油を使っていためるほうがずっとよいのです。また、ニンジンの皮もあまりむかないようにすると、より効果的です。

ビタミンEをしっかり食事で摂りたい

ビタミンE をしっかり食事で摂りたい という方のための情報です。サプリで手っ取り早く摂取する方法もありますが、特別な場合を除いて食事で摂るのが最適です。

ビタミンEをしっかり食事で摂りたい

ビタミンEをしっかり食事で摂りたい

植物油に多く含まれる

ビタミンEを多く含み、その効力が高いのは植物油です。その中でも、

  • ヒマワリ油
  • 綿実油
  • サフラワー油
  • トウモロコシ油

などです。

ビタミンE は、 抗酸化ビタミン として ビタミンC などと並ぶ ビタミン です。
魚類では

  • アンコウの肝
  • タラコ
  • スジコ
  • 生ウニ
  • ウナギ
  • ホタルイカ

などのほかに、青魚に ビタミンE が多く含まれています。
緑黄色野菜では

  • 西洋カボチャ
  • ダイコン葉
  • ホウレン草
  • カラシ莱
  • ニラ
  • ブロッコリー

などがおすすめです。
ビタミンEを摂取するならそのほかにも、

  • アーモンド
  • ナッツ類
  • マーガリン

などにも豊富に含まれています。

ビタミンE をしっかり食事で摂りたい ときのビタミンE を豊富に含む食品一覧

  • 煎茶
  • 綿実油
  • アーモンド
  • 小麦胚芽
  • 抹茶
  • サンフラワー油
  • ひまわり種
  • トウモロコシ油
  • 菜種油

現代人は油を動物性のもので摂りすぎている!

脂質の摂取量は、昭和の時代基準値を大幅超えて達しており、脂質は十分足りているという認識で長期間経過しました。

しかし詳細に内容を見ると、脂質摂取量の中には27.4 g(53%) が動物性脂質であることがわかり、これが高コレステロール症や動脈硬化などの成人病の原因となっている重大な問題点としてクローズアップされています。

当然、成育期には動物性脂質も十分な量が必要ですが、成長期以降は植物性油類を多く摂取することが成人病予防になり長寿につながります。とくに不飽和脂肪酸(リノール酸など)を多く含んだ植物油類を欠かさないことが大切です。

脂質のうちの60パーセント程度は、植物性油脂を食べるようにします。
油を味方にするを読むとダイエット中でも植物性の油が必須であることがわかります。
最近は、特に 質の高い オリーブ油 に注目が集まっています。いわゆるエキストラバージンオリーブオイルです。

日本で売られているオリーブオイルは、2種類、 エキストラバージン と ピュ ア の2種類です。エキストラバージンオリーブオイル は、新鮮なオリーブ果実を使用しています。

植物性食用油の取り扱いの注意点

植物油が体にいいからといって酸化した油を食べていたのでは逆効果です。不飽和脂肪酸の含有量の多い サフラワー油 、 米油 、 小麦胚芽油 などは、体によい油ですが、空気にふれたり、加熱したり、光にあたると過酸化しやすく、変化しやすい性質がありますから、むしろ扱い方(保存の方法、調理法など)には注意すべきです。

  • 封を切ったら早く使い切ってしまうこと。
  • 貯蔵中は空気にふれないように密栓しておくこと。
  • 光に当てないこと(日光、電灯)。
  • 加熱した油の残りは、使わないこと(都度捨てる)

ビタミンは摂取方法を工夫する

ビタミンは摂取方法を工夫する ことで効率よくビタミンを摂取できるようになります。目安として、ビタミンをむだなく、効率的にまた、簡単にとる方法についてです。ビタミンごとに性質をしっかり把握します。

ビタミンは摂取方法を工夫する

ビタミンは摂取方法を工夫する

ビタミンは摂取方法を工夫する ビタミンの性質を理解する

せっかく ビタミン を豊富に含んだ食品があるとしても、調理や食べ方で台無しにしてしまうことがあります。

結果として、 ビタミン不足 になってしまいます。ここで1つの目安として、 ビタミン をむだなく、効率的にまた、簡単にとる方法についてを紹介します。

ビタミンA

ビタミンA は、レチノールとカロチンに分かれますが、食べればそのまま吸収されるレチノールに比べ、カロチンは油に溶けた状態でないと、吸収されません。
そこで、カロチンが大量に含まれているホウレン草やニンジンの場合、油といっしょにいためたほうが大量に摂取できます。

この場合、油に溶けた状態といっても、必ずしもいためたり揚げたりする必要はありません。胃の中でカロチンと油がいっしょになればよいわけですから、ほかの油を使った食品といっしょに食べても、同等の効果があります。

ビタミンB群

ビタミンB群 は、水溶性のビタミンです。したがって、水に溶けやすく、熟に弱いという性質があります。たとえば、米類でビタミンB群をとろうとする場合、なるべく洗わないようにすることです。

できればほこりを洗い流す程度にし、あまりとぎ洗いはしないことです。また、特にB1がそうですが、損失を避けるには水洗いを手早くし、過熱時間もなるべく短くすることです。

ビタミンC

ビタミンC も、ビタミンB群によく似たところがあります。損失を避けるには冷水で手早く洗い、過熱時間も短くするのが原則です。ゆでたり、煮たりすると水溶性ですから洗い流されてしまいます。

野菜は煮るよりもいためたほうが、ビタミンの損失率が少なくなります。また、Cは煮汁やいため汁に溶け出しますから、ぞうすいスープやシチュー、あるいは雑炊にして、いっしょにとるのが余すことなく摂取できます。

そのほか、緑の濃い旬の野菜を新鮮なうちにとること、Cを含んだ料理を温め直すのをなるべく避けて食べることもポイントです。さらにCの場合、アルカリ性に弱いという性格を持っていますが、酸があるとこわれにくくなりますから、野菜ならトマトなどと柑橘類といっしょに調理するのもおすすめです。

ビタミンD

ビタミンDは、水にも溶けませんし、熟にも強いものです。これといって調理法に特別な注意はありませんが、食品選びにちょっとした注意が必要でひものす。

たとえば、干しシイタケや魚の干物など、最近は電気で乾燥させることが多く、これではあまり効果は期待できません。こうした食品は天日乾燥が原則です。太陽の紫外線を浴びていない機械乾燥では、 ビタミンD ができようがないからです。
乾燥しいたけなどは、生を購入して天日で干したほうがビタミンDがたくさん摂取できます。

ビタミンE

ビタミンEは、 B1 と組み合わせてとると効果的です。また、 ビタミンE は植物性の油からとることが望ましいとされていますが、あくまでもその油は良質であり、開栓後それほど日数がたっていないことが基本です。サラダドレッシングなどのように、生でとることをおすすめします。