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ビタミンDの働きと作用

乳幼児の発育に必須のビタミンD

ビタミンDは、体内でつくられ、あるいは食物から摂取されて小腸から吸収され、どちらもいったんは肝臓に集められます。
次に腎臓に移って少しずつ活性化され、活性型のビタミンDに変わります。これが小腸で食物からカルシウムやリンの吸収を助け、骨へ運びます。このように、ビタミンDは、骨の発育に大切な栄養素ですが、不足すると、骨の形成に異常が生じ影響がでてきます。

とくに注意しなければならないのは、乳幼児の骨の発育です。生後2ヶ月から2歳くらいまでは「くる病」にかかりやすいからです。ビタミンDは、母乳にも牛乳にも含まれてはいません。
日光の中の紫外線が、皮膚でビタミンDをつくります。乳幼児に日光浴が必要なのは、このような理由からです。また、ビタミンDは、脂肪の中に含まれているほうが吸収率がよいこともわかっています。したがって、幼児や子どもの骨の形成不良では、日光を十分に浴びているか、ビタミンDの不足などを疑ってみる必要があります。

大人にも必要なビタミンD

ビタミンDは、カルシウム吸収のために必要な栄養素ですが、その働きは単にそのことだけでなく、太陽の光が皮膚に当たって、ビタミンDが活性化されるところに大きな効果があります。
つまり、ビタミンDは、太陽の光でその化学反応を活発にし、結果としてカルシウムの運搬役として作用することにあるのです。
こうして運ばれたカルシウムは、小腸壁を通って血液の中にもカルシウムを導きます。太陽光線によって活性化されたビタミンD は、リンの吸収にも役立つばかりか、その他のホルモン類とともに、体内でのカルシウムの分配を調整する働きも行います。ですから、カルシウムは単に成長期の子どもだけではなく、大人にとっても重要なものといえます。

カルシウム吸収には、ビタミンDが必須

人の細胞は、一生を通じてつねに入れ替わっています。そのたびにカルシウムは血液中に放出され、体外に排泄されていきます。そこであらたにカルシウムを補給しなければなりません。
このとき、ビタミンDの助けがどうしても必要となります。
もしビタミンDが欠乏すると、ほかの栄養素をどんなに摂取していたとしても、必要なカルシウムは不足したままです。
そんな状態が続くようになると、骨がやわらかくなる病気の骨軟化症や、さらには骨のカルシウムが少なくなり、骨がすかすかの折れやすくなる骨粗繋症などをおこします。骨のカルシウム不足を防ぐには、カルシウムの摂取と同時に、カルシウムの吸収をよくしなければなりません。
骨の代謝には、ビタミンDとビタミンKが作用します。ふだんからビタミンD食品をとり、皮膚を太陽にさらすことは、骨の正常な発育や強化に役立ちます。とくに年配者には、日光浴がぜひとも必要です。天気のいい日には散歩をして足腰をきたえるとともに、十分に太陽光線を浴びたいものです。

肝機能も活性化させるビタミンD

ビタミンDは、肝臓や腎臓を経て活性型になりますが、もし、肝臓や腎臓に障害がある場合にはどうすればよいのでしょうか。
肝臓や腎臓に障害があると酵素が十分に働かず、ビタミンDは、活性型にはなりません。こうなると、いくら食べ物からDをとっても何にもならないことになります。
結果的にはビタミンD不足となって、骨や歯に異常があらわれてきます。
肝臓と腎臓のうち、とくに問題なのは腎臓のほうです。肝障害の場合、軽ければビタミンDを活性化する働きはそれほど衰えませんが、腎臓に障害がある場合、たとえば慢性の腎不全ではほとんど活性化されることはありません。
では、このような人はどうすればよいのでしょうか?
そこで考えられたのが、ビタミンDをはじめから活性化して投与する方法です。これなら腎臓での活性化の行程を経なくても、十分に働きます。現在ではこの方法で腎不全の患者も、ビタミンDを十分に補給できるようになりました。ただし、ビタミンDのとりすぎは過剰症になる心配もありますから、医師と相談して投与量を調節します。
ことにビタミンDはホルモンに関係していますから、多量に摂取すると副甲状腺ホルモンの分泌をうながし、かえって骨を山弱くしてしまいます。全くの逆効果になる可能性があるので注意します。

特にビタミンDが多く含まれる食品は、かつお、本まぐろ、塩サバ、いわし、かじきなどです。

ビタミンDがたくさん含まれる食品

ビタミンDが多く含まれる食品 | ビタミン Q & A

ビタミンCの働きと作用

コラーゲン合成を促進

1932年、レモンの中に壊血病を予防する物質が含まれていることが発見され、この新しいビタミンには「抗壊血病の」という英語が縮められた、「アスコルビン酸」という名称が与えられました。

これが、ビタミンの発見順番にアルファベット名で「ビタミンC」と名づけられ、こちらのほうが現在では定着しています。私たちの体の細胞はそれぞれが「コラーゲン」と呼ばれるタンパク質でつながっていますが、ピタミンCが不足すると、体はこのコラーゲンを生成することができなくなってしまいます。
つまり、コラーゲンがなければ骨ができないように、ビタミンCがなければ骨は形成されません。
歯や骨はカルシウムだけでできていると思われがちですが、強い歯や骨をつくるにはコラーゲンが不可欠。

このため、丈夫でしっかりした歯や骨をつくるために、ビタミンCが必須ということになります。
また、血液中には何種類ものタンパク質が含まれていますが、ビタミンCは、こうしたタンパク質の仕事そのものかそれぞれ順萌にいくように、手助けもします。ですから、ビタミンCが不足すれば、これらのタンパク質もその影響を受けることになります。
ただし、ビタミンC が体内でどのように作用しているのかについては、すべてが化学的に解明されているわけではありません。

美容に優れる理由

ビタミンCそのものは、壊血病を予防するビタミンとして発見されたわけですが、現在では、そのほかにもさまざまな病気の予防や健康に役立つ機能があることがわかっています。さまざまな専門家や大学などで研究がすすめられています。
すでに、ビタミンCが、コラーゲンというタンパク質をつくるプロセスに、必要な成分であることは説明しました。
コラーゲンは約1000分子のアミノ酸の鎖が3本組み合わさって構成されています。
構成アミノ酸の中でも含有量が多いのがオキンプロリンです。このオキシプロリンをプロリンから酸化反応によってつくるのにビタミンCが必要です。
これは、逆にもいえることで、Cが欠乏して血管がもろくなると出血しやすくなりますが、これは、細い血管をしっかりさせるために必要なコラーゲンが、Cの欠乏の影響で不足するためです。
外傷などの回復にビタミンCが役立つのも、コラーゲンの生成を促進するからです。このことがビタミンCが美しい肌をつくるといわれる理由です。
ビタミンCを補給することで、コラーゲンの生成が増し、結果として肌の細胞が生き生きとすることになります。

風邪の予防効果も

抗体は、感染や病気から守ってくれる血液中の重要なタンパク質で、抗体を含む免疫組織は、風邪の原因であるウイルスの攻撃や、侵入してくるバクテリアなどに対する体の防御体制です。
ビタミンCの量が十分でない場合、この免疫組織の能力は衰退してしまいます。
ビタミンCは、体内で酸化されていく過程で、「活性酸素ラジカル」という物質を生成しますが、この活性酸素ラジカルには、風邪のウイルスの核酸を直接攻撃して破壊してしまう働きもあります。
つまり、風邪の主原因であるウイルスは、細胞と細胞をしっかり固めるビタミンCの働きで、活動をはばまれてしまうというわけです。普通、人は急激な寒さにおそわれると、体の持っている抗体の保護作用が急激に失われていきます。
つまり、突然、温度が下がると生体の抵抗力が急降下するということですが、こうしたとき、素早く新しい抗体で反撃できるかどうかは、その人の体にどれだけのビタミンCがあるかということに依存します。
そういったことからも、ビタミンCは、風邪の予防に役立つといえるでしょう。現在までの研究で、ビタミンCが風邪のウイルスそのものの働きを弱めるのではないか、あるいはウイルスによって破壊された細胞を修復し、再生をうながす働きもあるとの報告もありますが、まだまだ不明な点が多く、「風邪をひいてもビタミンCを飲めば治る」ということには、直接には結びついてはいません。
風邪をひいたときには、ビタミンC とそのほかの栄養素もとりながら養生することが肝心です。現段階では、あくまでも、ビタミンCの役目は風邪の際の栄養補強と考えるのがいいでしょう。

ビタミンCのガン予防効果について

ビタミンCそのものは、体の中でごくわずかを占める栄養素にすぎませんが、さまざまな病気に有効だとされ、ガンの予防になっていることで知られています。
ビタミンCにおいて、発ガン防止で注目される理由の1 つに、活性酸素の実害を防止する働きがあるということです。
通常、カロリーを消費するには酸素を必要としますが、そのうちの数%の酸素は体内で活性酸素となり、強い酸化力を発揮することになります。この一部が細胞を攻撃し、ついにはガン細胞に変えてしまうことがあります。そのような副作用に対しては、細胞内にあるビタミンEが防御しますが、この防御によって酸化されたビタミンEを再び還元して、くり返し防御の働きをさせるのが、ビタミンCなのです。
また、ビタミンCは、このほかにも、発ガン性物質をおさえる働きがあります。発ガン怪物質としてよく知られているものに、「ニトロソアミン」があります。ニトロソアミンは、肉や魚などの天然食品中に含まれる「亜硝酸塩」と「第2級アミン」を同時に摂取すると、体内で生成される強い発ガン性物質です。

もともと硝酸塩や亜硝酸塩は、食肉や魚肉などを加工する際、その赤色を固定し、肉の色を保持するために用いられるものですが、実は亜硝酸塩はほとんどの野菜や果物にも含まれています。ということは、日常的に知らず知らずのうちに、発ガン怪物質であるニトロソアミンに代わる食べ物をとっていることになります。
実際に、硝酸塩や亜硝酸塩を含む加工肉を大量に食べていると、胃や腸でガンができやすくなるといわれています。ところが、野菜や果物が加工肉と異なるのは、それ自体に天然のビタミンCが入っていることです。
このビタミンCニトロソアミンの生成をおさえ、発ガンを防ぐことが、すでに化学的にも証明されています。つまり、加工肉を食べる際には、同時にビタミンCが多く含まれている食品をとるようにすれば、ガンを防ぐことも可能になということです。

今後も注目されるビタミンC

ビタミンCは、このほかにも、老化防止に役立ち、ストレス、化学物質や食品添加物による生体異物などに有効に働き、体に必要だとされています。
ビタミンCは、水溶性ですから体に蓄積されません。仮に、一度に大量にとっても、利用されなかったぶんは尿とともに排泄されます。ふだんから、ビタミンCの十分な摂取を習慣化するようにしましょう。

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リボ酸とイノシトールの働きと作用

リボ酸は肝臓へ作用する

ビタミンB群の1つであるリボ酸は、ビタミン様物質の中に含まれることがあります。
リボ酸は、ビタミンB1、パントテン酸などといつしょに働き、糖やアミノ酸の代謝をスムーズにします。
また、とくに肝臓の代謝を促進するので、急性や慢性の肝炎、肝硬変、また動脈硬化にも効果があります。リボ酸には解毒作用もあるので、薬物や蛇毒、妊娠中毒症のときなどは、リボ酸を多めに摂取するとよいでしょう。
こうしたリボ酸の働きは、まだあまり知られていませんが、ぜひ注目したいビタミンといっていいでしょう。

イノシトールは神経と胃腸の働きを正常にする

あまり聞きなれないビタミンですが、ビタミンB群の仲間であるイノシトールは、細胞膜をつくっているので、レシチン(同じく、細胞膜をつくる脂質の一種) の成分といえます。
神経細胞の中に多く含まれており、神経を正常にする働きがあります。イノシトールは、パントテン酸とともに、胃腸の働きを正常にする効果もあります。
また、コレステロールの流れをよくし、動脈硬化を防ぐことができます。さらに、肝臓から脂肪を除くように作用して、脂肪肝になるのを防ぐ働きを持っています。イノシトールは体の中でつくられる貴重なビタミンですが、1日数十mg~1g程度はとるとよいでしょう。

リポ酸、イノシトールが多く含まれる食品は、ピーナッツ、キャベツ、大豆、牛レバー、鶏レバー、豚レバー、小麦胚芽です。

ビオチン(ビタミンH)の働きと作用

ビオチンは神経に深く関わり、腸内で生成される

ビオチンはごくごく最近になって発見され、「ビタミンH」とも呼ばれますが、ビタミンB群の仲間になります。
ビオチンは炭水化物からエネルギーを引き出したり、筋肉エネルギーを合成したりするために必要なビタミンです。このほか、アミノ酸や脂肪酸の代謝に関係し、甲状腺、生殖器官、神経組織、皮膚組織を維持するのに役立ちます。また、ビオチンは神経に大きく関与するビタミンともいわれ、不眠やうつ病のように憂うつ感におそわれたときにも効果を発揮します。
ビオチンは、レバーやナッツなどの食べ物にも含まれていますが、腸の中の細胞でもつくられており、人体が生み出すごくごく数少ないビタミンでもあります。そのため、抗生物質を常用していると腸内細菌の繁殖が妨げられ、欠乏する恐れがあります。
ビオチンが欠乏すると、皮膚炎などの皮膚の悪化、うつ感、疲労、青白い顔色になるなどの症状があらわれ、高コレステロール血症などになりやすくなります。

ビオチンが多く含まれる食品は、牛レバー、ビール酵母、米胚芽、果物、卵黄、ナッツ類、肉類ですが、これ以外に腸内でも生成されます。

パントテン酸の働きと作用

養毛効果も

パントテン酸は、他のビタミン類と比べると今ひとつ、なじみのないビタミンですが、実は意外なところで利用されているビタミンです。たとえば、やけどや切り傷のための軟膏にはたいていパントテン酸が使われています。また、もっと身近なところでは、養毛剤にも使われています。パントテン酸は毛根や毛髪の周囲の皮膚に影響を与え、毛の質をよくし、つやのある生き生きとした髪にする効果を持っています。こうした作用からもわかるように、パントテン酸は皮膚の栄養に深いかかわりを持っています。
元来、パントテン酸は、糖質やタンパク質、脂肪の代謝を助ける重要なビタミンです。パントテン酸は、「広く全体にわたる」といったギリシャ語から命名されたものですが、その名のとおり、すべての自然食品に含まれており、欠乏症はほとんどありません。パントテン酸は生体内の主要な働きをする酵素の補肋的な役目として働きますが、酵素と協力し合って食物を分解し、体が必要とする複雑な化合物もつくつています。
パントテン酸は、また脂肪酸の合成や赤血球形成、血糖値の調整、抗体や脳、神経組織、筋肉組織の生成にも一役かっています。

体が病気にかかるとパントテン酸の欠乏も

体が正常な時は、ほとんど欠乏症がみられないパンテトン酸も、疾病したときには、症状としてあらわれることがまれにあります。欠乏症があらわれると、足の筋肉痛やひきつけ、知覚異常をともなったりします。
また、睡眠障害、頭痛、疲労、腹痛、手足のしびれなどをまねくこともあります。また、パントテン酸はビタミンB6や葉酸とともに免疫のタンパク質をつくるので、これが不足すると、風邪やインフルエンザにかかりやすくなります。こうしたときには、ロイヤルゼリーをとると効果的だといわれています。

パントテン酸が多く含まれる食品は、大豆、鶏卵、牛レバー、豚レバー、脱脂粉乳、落花生などです。

ナイアシンの働きと作用

脂肪、糖質をエネルギーに変換

ナイアシンは、ナイアシンにニコチンを分解した際に生じる化合物が含まれていることから、別名ニコチン酸とも呼ばれています。
ナイアシンは糖質と脂肪をエネルギーに代える働きを持ち、消化器を健康に保つと同時に、水素をほかの化合物からとったり、加えたりするときに作用する酵素の補酵素として働きます。こうした働きはビタミンB2と同様ですが、関係する酵素はナイアシンのほうが多く、B2よりもたくさん補給する必要があります。

欠乏すると皮膚炎を起こす

ナイアシンは、体の中で、必須アミノ酸の一つであるトリプトファンからも少量つくられていますが、欠乏すると「ペラグラ」という皮膚の炎症をおこすこともあります。
ベラグラとはイタリア語で「荒れた皮膚」を意味します。タンパク質を多く含む動物性食品を豊富に食べていればおこることはありませんが、アルコールなどの過剰摂取などでかたよった食事になりがちの食習慣の人に、まれにみられるようになってきました。
このほかナイアシンが不足すると、神経的なイライラや不眠症、消化不良、頭痛、むくみ、舌の炎症などもあらわれます。また、ナイアシンは遺伝子の修復にも関係しています。
さらにはインスリンの合成にも働いているため、糖尿病にも効果的です。しかし、ナイアシンは必要量が多いため、日常的に不足しがちです。厚生省の示すナイアシンの1日の栄養所要量は10数mgですが、これは最低の必要量です。人によっては、この量では不足しているケースもあります。
精神的にストレスの多い現代人に必要なナイアシンは、1 日20~50mg、多い人の場合、100mgの人もいます。
ナイアシンを大量にとると、一時的に皮膚がかゆくなったり、ヒリヒリする人もいますが、これは過剰症ではありません。

ナイアシンが多く含まれる食品は、鶏のむね肉、鶏ささみ、鶏レバー、マグロ赤身、鰹など。

ビタミンB12・葉酸の働きと作用

赤血球生成のために欠かせない

顔色が悪い、ときどき立ちくらみがする、といった症状は、たいていは貧血からきています。青白い顔色が特徴です。
貧血対策の第一は鉄分の補給ですが、あわせてビタミンB12や葉酸を十分とる必要があります。ビタミンB12や葉酸は「増血ビタミン」ともいわれ、赤血球の形成、再生に関係しており、また欠かせません。ビタミン12と葉酸は互いに補い合って働くため、どちらか一方が不足しても赤血球が減り、貧血がおこりやすくんります。

ビタミンB12が不足すると、中枢神経や末梢神経の障害にも

ビタミンB12は、主に肝臓に蓄えられています。そのため、ビタミンB12不足でおきる貧血は鉄分不足による貧血よりも悪性で、貧血の一般症状以外に、胃腸障害や頭痛、全身の倦怠感、舌の炎症などがあらわれます。風邪気味?と勘違いしてしまう場合もあります。
このほか、ビタミンB12は神経にも関与します。中枢神経や末梢神経の障害もビタミンB12不足でおこることがあります。ボケ防止のビタミンとしても最近は、注目を集めています。

葉酸は発育促進に欠かせない

ビタミンB群の中でも発見されるのが遅かった葉酸は、最初、ホウレン草の葉から抽出され、ラテン語で菓を意味する「フォリウム」から名づけられたものです。その名のとおり、葉酸は植物の緑葉にたくさん含まれています。
葉酸はB12と同様に、遺伝物質であるDNAやRNAを構成している核酸の合成に不可欠のビタミンです。
葉酸がなければ、細胞分裂は、正常に行われません。
また葉酸は、食物中のタンパク質をアミノ酸に分解する際にも関係しています。このアミノ酸から、筋肉組織などの新しいタンパク質をつくり出しているのです。妊娠の場合のように、とくに急激な細胞分裂を必要とするときは、葉酸の必要量も多くなります。

ビタミンB12・葉酸を多く含む食品は、カキ、ニシン、チーズ、海老、大豆、牛レバー、部らレバーなどが代表的です。

ビタミン B12・葉酸のサプリメント

ビタミンB6の働きと作用

たんぱく質の代謝には欠かせない

ビタミンB6はタンパク質の代謝に不可欠な働きを担っています。このB6こそ、タンパク質に含まれているアミノ酸をつくり、分解する作用の補酵素として使われているものです。
もともと日本食中心だった私たちの食生活では、タンパク質摂取はそれほど多くなく、心配することはありませんでしたが、昨今の食生活の欧米化で、ビタミン別の欠乏症が心配されています。
また、ビタミンB6は、脳機能の維持にも関係があるとされています。

免疫反応を正常に保つ働きをするビタミンB6

ビタミン別には、抗アレルギー作用も認められ、蕁麻疹、湿疹といったアレルギー症状は、B6の欠乏からくる症状の一つと考えられています。
アレルギー症状の原因は、体の免疫反応が強くおこりすぎることです。本来は体に害のない反応ですが、何らかの原因で強すぎる反応をおこすのが、アレルギー症状だと考えられています。ビタミン臥はその免授抗体として重要な役割をビタミン別には、抗アレルギー作用も認められ、湿疹といったアレルギー症状は、B6の欠乏からくる症状の一つと考えられています。
アレルギー症状の原因は、体の免疫反応が強くおこりすぎることです。本来は、体に害のない反応ですが、何らかの原因で強すぎる反応をおこすのが、アレルギー症状だと考えられています。ビタミンB6は、その免授抗体として重要な役割を果たします。B6がなぜ免疫を左右するのかはまだ詳細には解明されていないのですが、動物実験では、B6が不足すると、明らかに免疫の低下をもたらすことが報告されています。
ビタミンB6を多く含む食品としては、鮭、鶏肉、ヒラメ、いわし、大豆などがあります。

ビタミンB6 のサプリメント

ビタミンB6を多く含む食品

ビタミンB2の働きと作用

脂肪代謝や成長促進に作用する

血管は加齢と共に、弾力がなくなって硬くなり、内壁に脂肪分などが沈着して、血液の流れに影響します。
どうしてもそういった場所には、酸素や栄養分が行き届かなくなり、さまざまな障害が生じることになります。
この状態が、よく耳にする「動脈硬化」というわけです。
動脈硬化を促進するのは、中性脂肪、コレステロール、過酸化脂質などの物質です。
ビタミンB2には、過酸化脂贋、の生成を抑制し、コレステロールや中性脂肪を減らす働きがあるため、「脂肪のビタミン」ともいわれます。

肥満も防止するビタミンB2の作用

ビタミンB2を十分にとっていれば、脂肪は次々と代謝されるので、肥満解消に大きな効果があるというわけです。ただし、ビタミンB2さえとっていれば肥満が解消されるというわけではありません。脂質の多い食品はできるだけとらないようにすることは言うまでもありません。

発育や成長にも欠かせない

ビタミンB2は成長を促進させる働きがあります。ですから、逆に不足すれば、成長が止まってしまうことになります。ビタミンB2は、体内の物質から酸素や水素をつけたりとったりする(酸化還元反応) 酵素に深く関与し、体中のあらゆる栄養素の代謝に関係していて、発育・成長に必要なビタミンでもあるのです。

ビタミンB2がたくさん含まれるサプリメント

ビタミンB2を多く含む食品 | ビタミン Q & A

ビタミンB1の働きと作用

ビタミンB1は糖質代謝と神経機能に作用

体をスムーズに動かすには、エネルギーが必須です。また、神経を円滑に働かせるためにも、エネルギーが十分に補給されていなければなりません。
脳の中枢神経へのエネルギー補給が十分でないと、精神的に不安定になってイライラしたり、おこりっぼくなってしまいます。そうしたエネルギー源のために、ビタミンB1はなくてはならない存在です。
ビタミンB1は、砂糖やデンプンなどの糖質を分解してエネルギーに変換する働き、つまりは糖質代謝に関与する酵素を助ける補酵素の働きを担っています。

糖質をたくさん摂取しても、B1がないと糖質が分解できず、乳酸などの疲労素がたまってしまうばかりか、エネルギーもできません。
また、脳の中には、血管収縮作用のあるセロトニンという物質がたくさんありますが、B1が不足すると、このセロトニン代謝が正常に行われなくなり、脳の働きがにぶって、気力の減退や慢性的な眠気を感じたりします。

疲れる、だるい

日本人は、基本的には、米主体の食生活です。それだけにどうしても糖分やデンプン質を多くとることになり、B1の必要量が多くなります。
本来、ビタミンB1は、穀物に豊富に含まれていますが、残念なことに、精米すればするほど、B1は失われていきます。最近、玄米菜食などを売りにしたレストランなども増えていますが、穀物などはビタミンB1の補給に最適です。

B1はヌカや胚芽の部分に多く存在しています。そのため、白米より玄米や胚芽精米を食べるほうが、B1はたくさん補給できます。足がだるかったり手足がしびれたり、また肩こりや頭が重く痛いといった、潜在性のビタミンB1不足の人が最近増えていますが、これは、B1の不足によってエネルギー代謝が低下するためです。

糖分の過剰な摂取はビタミンB1不足を招く

B1が十分であれば、代謝が正常となって、疲労物質ができにくくなります。それと同時に、エネルギーも糖分から効率よく代謝されます。

ところで、戦後、脚気についての知識が広まるとともに、食糧事情が欧米なみになったことから、脚気は遠い過去の病と思われていたのですが、最近、再び発症が増えています。それというのも、スナック類やインスタント食品の普及で、食生活が糖分の多いほうにかたより、ビタミンB1の補給が追いつかなくなったためと考えられています。
また、加工食品などにも糖分が多く含まれます。
糖分をたくさんとれば、それに比例してビタミンB1もより多く必要となります。

お酒の飲み過ぎはビタミンB1の働きを抑制する

ビタミンB1不足でもう1 つ注意したいのは、ウェルニッケ脳症という病気です。ウェルニッケ脳症は中枢神経の異常症で、アルコールの飲みすぎの人がかかりやすいといわれています。

日本でも少しずつ増加してる病気として、注目されています。ウェルニッケ脳症にかかると、言語障害、精神障害、視力障害、呼吸障害、筋無力症などの神経障害があらわれます。この原因は、アルコールがビタミンB1の働きを妨げることからおこるもので、とくにつまみなし、食事なしでアルコールを飲み続けることは、ほかの病気をも引きおこしかねません。お酒を飲むときでも、食事のバランスはきちんと考えるようにしたいものです。よくお酒が好きな人は「塩でも飲める」といいますが、これは体を壊す一番の原因です。

心臓の負担軽減にも

過重労働、ストレス、偏食などが続くと、徐々に心臓に負担がかかります。成人病の1つといわれる心臓病にまで発展することを防ぐには、これらの生活スタイルを改善するとともに、ビタミンB1を十分にとり入れる工夫が必要です。
ビタミンB1が不足する動悸、息切れがするようになり、しだいに心臓が疲労するためです。つまり、ビタミンB1をとり入れることによって心臓の負担を軽くし、病気の予防にもつながることになります。
ビタミンB1が多く含まれる食品としては、豚肉、玄米、うなぎ、とうもろこしなどがあります。

ビタミンB1を多く含む食品

ビタミンB1を多く含む食品 | ビタミンQ&A