お酒をたくさん飲む人は、ビタミンB1 と B6 を 摂るようにします。
アルコール性肝障害を防ぐ お酒をたくさん飲む人は、ビタミンB1 とB6 を
仕事帰りの赤提灯や、週末の飲み会、あるいは宴会など、お酒は生活の中の楽しみの 1 つであり、ストレス解消のよい機会でもあります。
職場でできない話はストレス発散になりますね。
しかし、その飲み方 1 つで肝臓にどのくらい負担をかけるかが違ってきます。近年、肝臓による病気が増え、死亡率も高くなってきています。
肝臓は、各器官で生産された代謝物を総合的に化学処理する、大切な臓器なのです。「人体の化学工場」と呼ばれているだけに、重要な働きをしています。
ビタミン不足を防ぐには食べながら飲む
アルコールを飲むときには、食べることが中心になる人もいますし、反対に飲むほうが中心になって、食べる量が減る人もいます。お酒を飲むときは食べないという人は、栄養が摂取されないので、体全体のビタミンが不足してしまいます。
アセトアルデヒドの分解にはビタミンB1
お酒は、肝臓で酵素によって酸化されて分解し、アセトアルデヒドになります。その過程で、 ビタミンB1 が作用します。
アセトアルデヒドは毒性の強い有害物質なので、蓄積してしまうと呼吸困難や嘔吐、頭痛をもたらします。アセトアルデヒドを体内に蓄積させないためには、分解しなければなりません。そのときにビタミンB1が働くのです。
アミノ酸や脂肪を分解するビタミンB6
アルコールを大量に飲む人にとって注意したいのが、肝臓の病気の脂肪肝にならないことです。肝臓に脂肪がたまる病気で、自覚症状がはっきりしないので、気づいたときには悪化して肝硬変になってしまっていることもあります。
脂肪肝を予防するには、 ビタミンB6 をとることです。
ビタミンB6 は、タンパク質をはじめ、アミノ酸や脂肪を分解する働きがあります。脂肪肝にならないためにも、 ビタミンB6 で脂肪を分解し、肝臓の機能を支えている肝細胞を正常に保つようにしましょう。
肝臓の働きを活発にしている肝細胞は、回復力が強い細胞なのですが、栄養を補給せずにアルコールで刺激を与え続けていると、急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝臓ガンと、症状がどんどん進行していきます。
しかも、肝臓は赤信号をなかなか出さない性質を持っています。危険な変化がみられたときには、もうすでにかなり進行していることが多いので、お酒をよく飲む人は、 ビタミンB6 の補給を忘れないようにしましょう。