こんなときに必要なビタミン

つわり を防ぐには ビタミンB6

つわり を防ぐには ビタミンB6 が必要です。つわり とは、妊娠初期に生じる吐き気や嘔吐、食欲不振などの症状をいいます。
妊婦さんの 50 ~ 80 % にみられるとされ、すべての妊婦さんで認められるわけではありません。 症状の種類や強さ、時間帯、頻度、いつから始まるか、いつまで続くかなども、妊婦さん個々によって異なります。

ツライ「つわり」を最小限にしたい つわり を防ぐには ビタミンB6

つわり を防ぐには ビタミンB6

つわり を防ぐには ビタミンB6

人生において妊娠・出産は、結婚した夫婦にとってかけがえのないものです。妊娠というのは新しい生命の誕生であり、こんなに喜ばしいことはないでしょう。

妊娠による女性の体の変化は、子供を育てるために、乳房が張ってきたり、乳輪、乳頭の色が黒ずんできたり、熱っぽくなったりなど、さまざまです。
妊娠中にあらわれるいくつかの体の変化に、つわりという症状があります。

妊娠 2 ~ 3 ヶ月ごろからおこるつわりは、個人差があり、軽度のものから入院を必要とする重度のものまであります。妊娠中の生理的現象ですが、原因ははっきりしていません。

アミノ酸の一種であるトリプトファンの代謝が、スムーズに行われなくなるためにおこるといわれています。
おもな症状は、吐き気や嘔吐、食欲不振、頭痛、倦怠感などです。

しかし、すぐにこれらを解消する薬を飲んでしまうというのは、胎児に何らかの障害をきたしてしまう可能性があるので、頼らずに、つわりを緩和する効果がある ビタミンB6 を含んだ食品をとるようにするとよいでしょう。 ビタミンB6 は、タンパク質の中にあるアミノ酸を代謝させることで、つわりを緩和しますが、タンパク質や脂肪を代謝させ、体内に吸収させる作用もあります。ですから、母体の健康状態をよくして、胎児への栄養補給にも効果があります。

中枢神経を正常にして体の不快感をやわらげる

もう1つの効用として、中枢神経の働きを正常に保つことがあげられます。この作用が、吐き気や頭痛といった体の不快感をや軽減します。
妊娠中、とくにつわりがおこる時期には食べ物の好みが変わってきたり、食欲がなくなるときもありますが、胎児にとっては母体から栄養を吸収して成長していくという大切な時期なので、栄養バランスのよい食事を少しずつでもとるように心がけましょう。
しかも、栄養があるといっても手軽な加工食品ではなく、自然の素材からつくった料理をきちんと食べるようにしましょう。

夏のだるさなどの夏ばてには ビタミンB群

夏のだるさなどの夏ばてには ビタミンB群 を積極的に摂ります。 ビタミンB1 などは食欲をアップさせ、 B6 、 B12 は精神を安定させる大切な ビタミン です。

ビタミンB群は体の中の新陳代謝をよくし、活動するために必要なエネルギーをつくり出すという、重要な働きをします。

暑い夏の症状に

夏のだるさなどの夏ばてには ビタミンB群

夏のだるさなどの夏ばてには ビタミンB群

夏に食欲が減退して、過剰な水分摂取による胃腸症状が 「 夏バテ 」 です。

とにかく食べられないために、やせてしまい、 貧血 になったり、 めまい をおこしやすくなったり、体にまったく活気がない状態になります。
集中力もさがり倦怠感が生じます。

こうした 夏バテ を予防、克服するためには、どんな栄養素をとればよいのでしょうか?

ビタミン は種類も効用もいろいろあり、どれも体にとって必要なものですが、その中でも 夏バテ を防ぐには、 ビタミンB群 をとることが、体力回復につながります。 ビタミンB群 は体の中の新陳代謝をよくし、活動するために必要なエネルギーをつくり出すという、重要な働きをします。

ビタミンB1は、食欲をアップさせる

ビタミンB1 は、糖質を代謝してエネルギーを生み出すので、体力増進に効果があります。また、神経機能を正常にする働きもありますから、食欲をつけるためにも ビタミンB1 が必要になります。

B2は、消化を改善

ビタミンB2 は、成長に欠かせないビタミンです。食物の消化をよくし、糖質を完全に燃焼させます。ビタミンB1と炭水化物などのエネルギー源をいっしょにとると、より効果的です。

B6とB12は精神を安定させる

そのほか、 ビタミンB6 、や ビタミン12 は、それぞれ脳機能や神経系の働きを正常に保つ作用を持っています。ですから、精神を安定させて、食欲を増進させます。このように ビタミンB群 は、エネルギー代謝と神経の働きを正常に保つので、活動するための大切な源をつくつてくれます。またこれらは、まとめて摂取すると、より効果的です。

血液凝固に関連する ビタミンK

血液凝固に関連する ビタミンK は血液の凝固に、欠かせない働きを持っています。 ビタミンK が不足すると、血液の凝固が行われなくなってしまいます。

血液を固める成分

血液凝固に関連する ビタミンK

血液凝固に関連する ビタミンK

人間の体は、出血すると体の反応で血液を固まらせるように働きます。たとえば、指先を紙などで切ってしまった際に知らないうちに血が固まって止まっていたということがあります。 ビタミンK は、このような血液の凝固に、欠かせない働きを持っています。 ビタミンK が不足すると、血液の凝固が行われなくなってしまいます。
ビタミンK は、植物性食品に多く含まれるために、不足することはあまりなく、欠乏症は比較的あらわれにくいといわれています。

血液凝固に関連する ビタミンK 抗生物質はビタミンK 不足を招く

人間が病気になるということは、いろいろな細菌が体内に入りこんでしまっている状態です。それらを退治するために、抗生物質を投与するわけですが、なかには強い抗生物質もあり、体質に合わないことがあります。

そのような場合は、抗生物質の作用によって腸内細菌の状態が悪くなっているのです。
ビタミンK は、腸内菌の働きによって自然に合成され、生産することができるので、欠乏することは少ないのです。

けれども、抗生物質の サルファ剤 などは、腸内細菌を殺して、腸内菌によって行われる ビタミンK の合成を止めてしまいます。
抗生物質によってビタミンKが合成されなくなってしまうと、異常出血が発生してしまいます。
たとえば、血尿、血便、吐血、歯ぐきからの出出血などです。抗生物質によっておきてしまった異常出血は、 ビタミンK を補うことで体外への出血を防ぎます。