風邪 を引きやすい体質には ビタミンA を摂るといいでしょう。
風邪やガンの予防にもなるビタミンA 風邪 を引きやすい体質には ビタミンA
人間は本来、病原菌に勝つ抵抗力を持備えています。その抵抗力によって、病気もせずに健康でいられるというわけです。
しかし、栄養不足だったり、不規則な生活が続いたりすると、抵抗力が弱まって細菌や病原菌が体内に入りこんでしまい、すぐに病気になってしまいます。そんな体の状態のときに必要なのが、 ビタミンA です。
ビタミンA は、粘膜や皮膚を強くしてウイルスなどから体を守り、免疫カをアップします。 ビタミンA には動物性食品に含まれるレチノールと、緑黄色野菜に含まれ、体内でビタミンAに変わるβ-力ロテンがあります。 鼻、のど、口、胃、腸などの全身の粘膜を守り、病原体からガードします。
人間の内臓は、粘膜におおわれて保護されています。そのため、細菌や寄生虫などの侵入が妨げられ、正常に働くことができるのです。
これが健康であるという状態です。しかし、 ビタミンA が不足すると、粘膜の上皮細胞が破壊されて粘膜がはがれてしまい、臓器のもととなる細胞が傷つけられてしまいます。
とくに外気にさらされやすい皮膚や、呼吸によって空気にふれる口や気管、肺などは、病原菌が侵入しやすいので、さまざまな病気が発生しやすくなります。
身近な例でいうと、のどに細菌が入りこんで風邪をこじらせて、それから大きな病気を併発することがあるわけです。うがいを推奨するのは、こうした細菌を体外に排出するためです。
ガン抑制効果も
ビタミンA は、抗ガン作用を持っている栄養素として、注目されています。ガンは、いつどこで発生するかわかりにくいものです。現在の医学では、 ビタミンA は、皮膚ガン・肺ガン・食道ガンに効果的であるといわれています。
細菌やウイルスによる病気を予防することは、人間にとって普遍のテーマなので、年齢を問わず大切なビタミンといえるでしょう。
とくに細菌に対する抵抗力が低い子ども、お年寄りには、必ず ビタミンA をとるよう食習慣が重要です。