胃潰瘍 は ビタミンE ビタミンA の摂取が大切です。胃潰瘍に ビタミンE ビタミンA がどのように働くか紹介します。
胃潰瘍は厚生労働省の平成26年度調査時点でおよそ 29.2 万人、十二指腸潰瘍はおよそ 4.4 万人と推定されています
胃の不快な症状 胃潰瘍 は ビタミンE ビタミンA
心配ごとや悩みごとなどがで、強い精神的ストレスが原因で、 胃潰瘍 になることがあります。 胃潰瘍 とは、胃液の分泌が過剰だったり、粘膜が弱くなって、胃壁が傷ついてただれたりした状態のこです。
胃潰瘍 になったときの主な症状は、
- 上腹部の激しい痛み
- 胃のもたれ
- 胸やけ
などです。
とくにその中でも、みぞおちのあたりの痛みが特徴的です。
自覚症状で最も多いのも、みぞおちの痛みです。 胃潰瘍 の場合は、食事中から食後に起こることが多く、 十二指腸潰瘍 の場合は、空腹時、特に早期に痛むことが多いです。 胸やけ、胃もたれ、吐き気、嘔吐、食欲不振を伴うこともありますが、自覚症状が全く無い人もいます。 潰瘍が進行した場合には、出血や穿孔を伴うことがあります。
空腹時や夜間などに、食べ物が消化されると痛み出します。痛みと同時に、胃がムカムカすることもあります。
また、潰瘍部分から出血すると、吐血、貧血、便が黒くなるといった症状もあらわれます。さらに、潰瘍がどんどん進行すると、コーヒーかすのような吐血をおこし、腹膜炎を併発することもあります。
胃潰瘍 の治療は、手術をすることは現在は少なく、ほとんどの場合は、薬による治療になります。薬の併用と食生活を改善するなどの治療をします。
胃壁を整える ビタミンE
ビタミンの力で胃潰瘍の進行を止めるには、 ビタミンE と ビタミンA が効果的です。 ビタミンE は、弱くなっている胃壁を強くする働きがあります。
ストレスなどによってできた潰瘍は、過酸化脂質と胃の消化液が作用して、胃壁の弱いところから増加していきます。ですから、 ビタミンE でその過酸化脂質の生成を阻止し、潰瘍をできにくくするわけです。 ビタミンE は、その抗酸化作用によって過酸化脂質の増殖をおさえ潰瘍のもとをとり除きます。
胃腸の粘膜を丈夫にする
また ビタミンA は、生体膜をつくる上皮組織に関係していることから、胃腸の粘膜を丈夫にして、正常な働きを保つ力があります。そして、胃の組織をじょうぶにすることで潰瘍をできにくくします。
さらに、 ビタミンA の働きは、 ビタミンE と密接に関係しています。 ビタミンE は ビタミンA の酸化を防ぎ、その働きを高めますから、一緒に摂取するとより効果があらわれます。
薬の服用と、食事でのビタミン摂取を心がけていれば、潰瘍の進行はおさえられ、胃壁は回復していきます。
そして、効果を高めるためにも、植物油を使ったレバー料理などで、必ず 2 つのビタミンをいっしょに摂取するといいでしょう。